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五月五日物語(ゴガツゴニチモノガタリ)

写真:野に自生するヨモギ

内容・解説

旧暦の五月五日は男の子の節句です。それにまつわるお話。

昔、昔ある村にどケチな男がいたそうです。妻がいると飯を食べ出費が多くなるといい一人で暮らしていたそうです。
ある日のこと、男の家に若くて綺麗な女性がきて 「私はご飯を食べないで生きていけるので私を妻にして下さい。」と言ったので男は 「これは、しめた!」と思って一緒に暮らすことになりました。

月日は流れ、二人はよく働いたので家にはたくさんの米俵の山ができ男はそれを見て大喜びしました。

ところが、ある時男が米俵を見に行くとたくさんあったはずの米俵がなくなっていました。
男は「何かおかしい・・・」と思い、ある日のこと畑に行くふりをしてこっそり天井に上がって妻の様子を見てみると・・・
なんと妻は鬼になっていて頭の上に口が出てきて炊けたばかりのご飯を食べているではありませんか。

男は大声で「見たぞ!」と叫びました。
鬼はそれを聞いてすぐに近くにあったトラガメ(もみなどを保管する口の広いカメ)に男を押し込み「殺してやる!」と言いながらトラガメに縄をかけ背負ってわめきながら野山を越え走っていきました。

しばらく走ったところで鬼は急に立ち止まりました。
そこは、ショウブとフツ(よもぎ)の生えた荒地で、鬼はしきりにくしゃみをしながら「ああ、いやだ!これに触れると溶けてしまう」と言ってトラガメを降ろして一目散に逃げていき二度と戻ってきませんでした。


男は殺されずにすんだのです。その日は旧暦の五月五日でした。

その後、男は心を入れかえ妻を迎えて幸せに暮らしたそうです。
その後五月五日には世の男性の健康と幸せを祈りショウブ湯に入ったり家の隅々にフツ(よもぎ)を挿したりして災いにあわないようするのだそうです。

喜界の民話より  絵:長島稔

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