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聴耳笠(チョウジガサ)

写真:浦原集落のガジュマル

内容・解説

昔、昔一人の孝行息子がいました。
親が病気で家が貧しかったので早町へ働きに出ていました。
そんなある日のこと
「今日は雨、風が強いので休んだらどうね」と、親がいうと
「いや、天気が悪くても人に使われている者は一日も休んではいられない。父の病気も変わらないから。」
といいみのを着てこば笠をかぶって出かけていきました。

ちょうど浦原に来るとなにやら話し声が聞こえてきました。
ふと見るとガジュマルの木に鳥が二羽とまっています。
「何だろう?」とかぶっている笠をとって耳をすましてみると何も聞こえません。笠をかぶるとまた聞こえてきます。



『阿伝の村の上の カー』     『平石を一つとれば カー』
『溜池ができる カー』    『"むしろ"二百枚あればよい カー』
『親の病気も治る カー』

という話し声。

さっそく男は早町で働いた後、少し早めに阿伝へ寄り村の世話人に会って
「阿伝の上に溜池ができれば米がたくさん取れて栄える。私がいっときの間に溜池を作ってみせますが、"むしろ"二百枚賭けませんか?」と言うと
「溜池ができたら、"むしろ"を二百枚くれてもよい」
と世話人は承諾したので男はさっそく阿伝の村の上へ行って平石を見つけました。 その石を取ってみると、たちまちそこに大きな溜池ができました。おかげで阿伝は米がたくさん獲れる様になりました。 男は賭けた二百枚の"むしろ"をもらいその後は人に使われることもなく父の病気も治って楽しく暮らしたという事です。

※むしろ・・・わらやいぐさなどの草で編んだ簡単な敷物。

喜界の民話より  絵:長島稔

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