石敢当(いしがんどう)

島の各集落のT字路の突き当たりには、多くの「石敢当」 を見る事ができる。そのいわれを島の人は「T字路にはシチーという天にも届くような煙のような魔物が立って、人の 往来を妨げるので、石敢当を建てて魔物よけにするのだ」という。伝来は、はっきりしないが、中国から琉球を経て伝わった物とされ、恐らく慶長以前には行われていた といわれる。喜界島のものは中国に比べ小ぶりで古い物は石灰岩に「石敢当」と彫られ、中には「石」とだけ彫ったものも 見受けられる。”石敢当とは力士の名で、西漢の頃の人、あるいは晋の愍帝の頃の人”だというが、それとは別に石に対する 信仰から徐災を明示する目的で彫られたとする説もある。 ※『喜界町誌』より

関連記事

  1. 掩体壕(えんたいごう)

  2. 村田新八修養の碑・屋敷跡(むらたしんぱちしゅうようのひ・やしきあと)

  3. 御殿の鼻

  4. 平家森

  5. 雁股の泉

  6. ノロとユタ